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研究室紹介
土肥研究室とは・・・

コミュニティもランドスケープも不可分の全体性をその特質としています。コミュニティとランドスケープを研究する際には、最後にこの全体性を再構成できるように調査し、分析し、考察することが必須です。GIS、統計、プロトコルなど方法は適宜大胆に用いますが、大切なのは全体性に寄与できる解を求めることです。そのためには、厳格な論理性が求められます。土肥研究室では、主に構造主義的方法による空間論を習得しこれにあてます。

一方ではコミュニティとランドスケープをデザインする際には、最初から全体性を楽しむことが必須です。ワークショップ、CG、実寸模型など方法は常時大胆に用いますが、大切なのは全体性を体感し楽しむ自分を確かめることです。そのためには、幅広い好奇心とその表現が求められます。土肥研究室では、自分だけの仕事の進め方「ゲシュタルトの獲得※」を習得しこれにあてます。

土肥研究室は、1人1人が自分との対話、メンバーとの対話、社会との対話を通して、やるに値することを見つけ、やり遂げるための”場”です。
※『まちづくりの方法と技術−コミュニティー・デザイン・プライマー』 P92 参照


教員経歴

土肥 真人(准教授)
杉田 早苗 (助教)



研究テーマ

@のように都市をリ・デザインする
個人の生活や価値観を反映しているのが「庭」であるが、一方で無意識に時代の文化的価値観や規範の影響をも受けている場所である。庭のように都市の要素を再構築することは、これらの価値観や規範等を見直すことであり、都市に住む喜びを与え・分かちあうことでもある。

A環境コミュニティの多様性を育てる
街にはいろいろな人が暮らしている。街にはいろいろな生き物が生きている。それらの人々と鳥や小動物や昆虫や植物が取り交わす関係は無限に広がる。街がそれらの関係を支える場所になるためには、多様性を許容する空間であるためには、何が必要なのかを研究する。

Bオープンスペースの詩学を綴る
オープンスペースは人々の喜び・悲劇・苦悩・悦楽などが表現される舞台装置として機能してきた。ヨーロッパで見られる広場などの空間は、当時のコミュニティ社会の投影図としてもいえよう。著しい多様性が生じた現代において、そのオープンスペースの実際的価値を研究する。

C見えない都市を表す
都市とは見る人の立場によって百様にも変化する。日常生活で見えている都市はほんの一部分にしかすぎない。私たちは障害者、ホームレスには都市がどう映っているのか、弱者の視点から都市を研究する。


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